店名の由来とロゴマーク

ロゴマーク

店名は716COFFEE、「なないろこーひー」とよんでください。

店名には3つの意味を込めています。

1つめ。店主の誕生日が7月16日(なないろ)で、この世に生んでくれた両親やご先祖さま、親戚の皆さまへの感謝を表しています。

2つめ。コーヒーの味は誰かが「こうだ」と決めつけるものではなく、人それぞれの感じ方があり、置かれた環境や状況でも変化すると考えています。生き方についても同様だと思います。「べき・ねば」に囚われず、ありのまま(なないろ)の自分を受け容れ、今この瞬間をぜひ大切にしてくださいというメッセージを込めました。そしてロゴマークにあるカップに色がついておらず、そして空っぽであるのはそういった意味を含めているからなのです。

3つめ。店主が精神的に辛い時期を過ごしたのち、誰かのためになりたいと思って通った学校で教えてもらったことです。ネイティブ・アメリカンの言い伝えでは、環境が壊され自然のバランスが崩れたとき「虹の戦士」が現れ、世界を守ってくれるとわれているそうです。もし誰かが心のバランスを崩し、何かにすがりたいと思ったときにぼくのお店が「虹(なないろ)の戦士」としての存在になれたらとの想いです。

なお、ロゴマークのいちばん下にある「Life Design Lab」は、お店のことを知ってくださった方がこのお店を「生き方の研究所」にしていただけたらとの想いを込めています。

ロゴマーク

店主について

私は大学卒業と同時に札幌を離れ、金融機関勤めを約20年続けました。転職もしましたが、私自身に常につきまとっていたのは「組織の中での劣等感」。東京では二度の精神疾患を経験し、快速電車が停まらない駅を選んで何度も線路に飛び込もうとしては、それができなくてホームでぼろぼろと泣きました。

医師の勧めで休職し、この先どう生きるかを独り言のように呟く日々が続きました。妻はそれを静かにずっと聴いてくれました。傍にはいつもコーヒーがありました。

ある時。「あなたの夢は何ですか?」という言葉に出会いました。その瞬間「バチッ」というスイッチにも似た音とともに、私がニット帽をかぶり、エプロン姿でコーヒー豆を焙煎したり、ウォールナットのカウンターでコーヒーを淹れている映像が見えました。今でもそれが鮮明に見えています。

小学生の頃、父親が手挽きのミルでコーヒー豆を粉にしている横で香りを嗅がせてもらい、「いい匂いだなぁ」と感じた記憶があります。そして社会に出た頃、カフェやコーヒーに携わる仕事に憧れを持った時期がありましたが「そんなことで食べていけるはずがない」と、自分の気持ちにフタをしました。

そのフタが開いてしまったんだと思います。
その後はカフェや自家焙煎コーヒー店を回り、いろんなコーヒーに触れました。そして焙煎技術や抽出技術を学ぶため、90年以上続く老舗の器具メーカーや中南米のコーヒー豆を専門に扱う有名店の門を叩きました。

そしてコーヒー豆の販売を始め、地域でのイベント出店や自宅でのコーヒー講座の開催なども経験してきました。

また、コーヒーの専門性を高めるためにコーヒーインストラクター資格、コーヒー鑑定士資格を、そしてお客さまの想いを聴くために心理カウンセラー資格を取得して現在に至ります。

店主について

コーヒーには何かしらの力があるように思えて仕方がありません。じっと我慢しなければならない時、つらく悲しい時、涙が止まらない時…

そんな時に、傍にコーヒーを置いていただけたらと思います。

716COFFEEはここにいます。
そのままのあなたでいらしてください。

そして店主からのお願いです。
どうか、時間の許す限りゆっくりなさっていってください。

ランプの炎を見つめながら、ご自身の過去や現在、未来に思いをめぐらせてみてください。

これまであなたはきっと身一つで頑張ってこられたのでしょう。そしてほどなくしてその身一つで未来へ向かうことになります。

今までのあなたがあなただったからこそ、これからを生きていくための今があります。

どうか目の前の1秒1秒をゆっくり味わってください。